看護師は、医療系の職種の中でも不規則な時間の勤務を担当することが多く、人によっては仕事疲れが残ってしまったり、過労により体調を崩してしまったりするケースもあります。そうしたリスクを少しでも低くするには、就職の際に自分にとって無理のない通勤の方法を選択することがとても大切です。
看護師の受け入れに積極的な医療機関の中には、通勤の負担が軽くなるよう希望者を対象に職場の近くにあるマンションやアパートを紹介したり、家賃の一部を負担したりしているところもあります。また、配属先や雇用形態に関係なく全ての看護師が入居できる職員寮の整備を進めているところも増えており、遠方から就職をする人や、通勤時間をできるだけ短くしたい人にとって大きなメリットがあります。
自宅からマイカーや電車、バスなどを利用して通勤する看護師に支払われる手当の金額は、勤務先の経営状態や人事の方針などに大きく左右されます。そのため、お金の心配をせずに通勤をするうえで、満額の通勤手当を支給してくれるところや、通勤手当の上限が高めに設定されているところを就職先に決めることが肝心です。
なお、年齢が若い人や体力に自信がある人は、運動不足の解消や健康増進のために、自転車や徒歩で通勤をするという方法もあります。その他、自分に向いている通勤手段について悩んでいることがあれば、看護師の採用に積極的な病院やクリニックに相談をしたり、同年代の看護師と意見交換をしたりするのも重要です。